SMS(ショートメッセージサービス)は携帯電話番号を宛先にして短文を送信できるサービスです。ドコモやソフトバンク、楽天モバイルではSMSですが、auではCメールと呼ばれています。SMSはアプリのインストールが不要で、フィーチャーフォン(ガラケー)を使用している相手ともやりとりができます。特別な設定や登録をする必要がないので、企業が顧客と連絡をとる際に利用することも増え、SMS認証としての利用も一般的になっています。
ここではSMSのメリットとその活用方法について詳しく解説します。
SMSのメリットとは
到達率が高い
SMSは一般的に到達率が高いと言われており、SMS送信サービス「メディアSMS」では到達率99.9%(※)を誇るほどです。 そして電話番号はMNP(ナンバーポータビリティ)の制度により携帯会社を乗り換えても電話番号を変更する必要がなくなりました。一度取得した電話番号を変える機会が少なくなるので、「宛先(電話番号)が変わってメッセージが届かない」といったリスクも少ないと考えられます。
※株式会社メディア4u「メディアSMS」:受信拒否・圏外・電源オフを除く。4キャリア到達率当社検証試験の結果。
開封率が高い
SMSは開封率が高く、連絡内容を確認してもらいやすいところが特徴です。2019年12月に実施した「コミュニケーションツールに関するアンケート」(※)では、SMSの開封率は約87%という結果が報告されています。この結果より、メールよりSMSの方が見てもらいやすいことがわかります。重要な連絡ほどSMSを利用するべきなのです。
※自社調べ(調査方法:インターネットアンケート、対象者:20代から60代以上までの男女492人)。
電話やDMよりコストが安い
SMSは電話やDMよりコストを抑えて顧客にアプローチすることができます。
まずは電話の金額について確認してみましょう。価格.comの出している固定電話料金比較によると、光電話での3分の通話料は8.8円となっています。電話には電話料金だけでなくオペレーターの人件費もかかってきます。もし時給900円のオペレーターが3分の通話をすると、その通話には45円の人件費がかかることになります。おおよその計算にはなりますが、3分の電話に約53円相当の費用がかかることになります。また、電話は1回で繋がらない可能性もありますので、何度もかけることでさらに費用がかかることになります。
DMについて確認してみましょう。発注先比較サービス「アイミツ」によるとDMの費用相場ははがきDMで1通70円〜となっています。さらにDMは文面やデザインの作成に人件費がかかってきます。
*参考:アイミツ | DM発送の平均費用と料金相場|価格早見表つき【2022保存版】
最後にSMSの料金について確認してみましょう。SMSを個人で利用すると1通当たり3円の料金が発生します。法人向けのSMS配信サービスの場合は、サービスによって幅はありますが、一般的に8〜15円程度と言われています。SMSは短いテキストを送るメッセージなので、DMほど文面の作成に時間がかからないと考えられます。
以上のことから、SMSは電話やDMと比較してコストを抑えてアプローチできる方法と考えられます。
携帯電話番号のみで送信可能
メールアドレスや住所といった情報がなくても、電話番号の情報のみでサービスの利用が可能です。メールアドレスがアルファベット、数字、記号等で構成されるのに対し、電話番号は短い数字の羅列なので、メールアドレスよりも間違えにくいと考えられます。
携帯の標準機能で受信可能!
SMSは携帯電話の標準搭載機能で送受信が可能となっています。
例えばSNSを利用する場合はアプリのインストールや会員登録が必要となります。一方でSMSはアプリのインストールや会員登録といった手間がかかりません。つまり受信側が特に設定をすることなくメッセージを確認することができるのです。
国内のSNSで最も利用者の多いLINEは、LINE株式会社が公開している「LINE Business Guide 2022年1〜6⽉期期版 v2.1」によると2021年9月時点での国内の利用率が約70%となっています。
一方で総務省が公開している「令和2年版 情報通信白書」によると、2019年のモバイル端末の保有状況は81.1%となっています。
つまり、SMSはSNSよりも広いユーザーにアプローチが可能ということです。
フィーチャーフォン(ガラケー)でも受信可能
SMSはフィーチャーフォン(ガラケー)でも利用が可能です。
先ほども話に上がったLINEは2021年9月下旬にフィーチャーフォンでのLINEの利用を停止しました。しかし、総務省が公開している「令和2年版 情報通信白書」によると、2019年の携帯電話・PHS保有率は24.1%となっています。スマートフォンの普及により年々利用者数が減るフィーチャーフォンですが、まだ2割以上もの人が利用しているのです。
フィーチャーフォンを利用するユーザーへも漏れなくアプローチをしたいのであれば、SMSの利用がおすすめです。
企業から顧客への重要連絡としての利用方法
SMSのメリットがわかったところで、具体的な利用用途について見てみましょう。まず紹介するのが企業から顧客への利用方法についてです。
企業から顧客への重要連絡には以下のようなものがあります。
業種 | 利用方法 |
---|---|
不動産会社 | 家賃の督促連絡 |
クレジットカード会社 | 利用料金の督促連絡 |
運送会社 | 荷物のお届け時間の連絡 |
通信会社 | 工事時間の事前連絡 |
飲食店 | 予約のリマインド連絡 |
自動車整備会社 | 車検の満期連絡 |
人材派遣会社 | 面接連絡 |
ここに挙げているのはほんの一例ですが、どれも確実に届けたいメッセージとなっています。こういった「届かないと企業側にデメリットが生じる」ような重要連絡には、到達率・開封率の高いSMSを活用しましょう。
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緊急連絡としての利用方法
近年、大規模な自然災害が増加しています。2000年以降の自然災害を見ると、2004年の台風被害や、東日本大震災等の地震災害、2018年の北海道胆振東部地震に、2019年は房総半島台風や東日本台風に伴う洪水・土砂災害等、多くの自然災害が発生しています。自然災害による死亡者数・行方不明者数についても、東日本大震災をはじめとして、甚大な被害をもたらしています。
そんな中、SMSは緊急連絡の手段として注目されています。電話やメールとの違いを見るために、それぞれのメリット・デメリットについて見てみましょう。
連絡手段 | 詳細 | |
---|---|---|
電話 | メリット | ・連絡に気づいてもらいやすい ・相手からの返答がそのまま受け取れる |
デメリット | ・被災地など架電が集中すると通信回線が混雑し繋がりにくい ・一斉に連絡ができない |
|
SMS | メリット | ・到達率や開封率が高い ・データ量が軽いため通信回線に負担をかけない |
デメリット | ・通知に気づかない場合がある | |
Eメール | メリット | ・1回で送信できる内容に制限が無い ・多くの確認事項を1通で済ますことができる |
デメリット | ・急ぎの連絡でも埋もれてしまい見てもらえない可能性が高い ・受信拒否設定によって届かないトラブルもある |
企業や学校が緊急連絡を行わなければならなくなった場合、一斉に複数の人に連絡をする必要があります。その点、電話は一斉に複数人に連絡ができないことにより適していないと言えます。
そうなると一斉に連絡できる手段としてSMSとEメールが考えられます。この2つを比較したとき、プッシュ通知を常時ONにしている割合が高いのはSMSです。また、約7割もの人が、「通知がきたらすぐ気づくようにしている」と答えています(※)。このことから、緊急連絡にはSMSの方がより適していると言えるでしょう。
※自社調べ(調査方法:インターネットアンケート、対象者:20代から60代以上までの男女492人)。
SMS認証としての利用方法
SMSは本人認証にも利用されます。SMSは電話番号を宛先にメッセージを送信します。その電話番号はひとつひとつ固有の番号であり、重複するものはありません。そのため本人確認手段として利用されているのです。
SMS認証は、認証の流れがユーザーにとってわかりやすく、またAPIを利用すれば導入の難易度もそう高くはないという利点もあります。
SMS認証の導入を検討中の方はぜひ下記の記事もご覧ください。
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